【ニューデリー】鋼材輸入が急増する中で、インド鉄鋼連盟(ISA:Indian Steel Alliance)は関税率を現在の5%から10%に引き上げるよう政府に求めているが、大蔵省も鉄鋼省も冷淡な反応を示している。
インディアン・エクスプレスが8月3日報じたところによると、半年前には鋼材には30%の関税が課されていた。
ISAのMoosa Raza会頭によると、鋼材輸入の伸びは、鉄鋼省傘下の合同プラント委員会(JPC:Joint Plant Committee)の予想を遙かに上回っており、品目によっては108%に達している。
しかしTata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)のB Muthuraman重役(MD)は「鋼材輸入が重要な問題とは思わない。しかしJPCのデータを特に分析した訳でもないため、これ以上コメントすることはできない」と語った。
Raza氏は「中国鉄鋼メーカーの在庫は4000万トンに達しており、中国製の鋼材が大量に流入するなら、値下がりに拍車がかかる」と指摘した。
冷間圧延鋼製造業者協会(CRSMA:Cold Rolled Steel Manufacturers' Association)のS C Mathur常務理事(ED)は、「主要鉄鋼メーカーの第1四半期の業績は、これらの鉄鋼メーカーが依然として豊饒な利益を享受していることを証明している。Steel Authority of India Ltd (Sail)の税引き前利益は41%、Essar Steelのそれは300%ジャンプした」と語った。