2005-08-01 ArtNo.36023
◆MRPL、SPIC Petrochem権益買収目指す
【ニューデリー】国営石油・ガス探査開発会社Oil and Natural Gas Corporation (ONGC)の石油精製子会社Mangalore Refineries and Petrochemicals Limited (MRPL)は、AC MuthiahグループからSPIC Petrochemicals Ltd(SPICPL)の支配権益買収を目指している。
インディアン・エクスプレスが7月25日、ONGC筋の消息として報じたところによると、SPICLは石油天然ガス省に対してMRPLと合弁でタミールナド州Chennai近郊Kosappurにおける高純度テレフタル酸(PTA:Purified terephthalic acid)/ポリエステル長繊維(PFY:polyester filament yarn)プロジェクトを復活させたい意向を表明した。これに対しONGC側は関係プロジェクトに対する同社としての関心を提示している。MRPLとしては支配権益と経営権を握ることを希望している。ONGCは石油天然ガス省の回答を待って、デュー・ディリジェンスを行う方針と言う。しかし同筋は投資額等の詳細を明らかにしなかった。既にPFYプラントは75%、PTAプラントは11%、それぞれ完成している。
SPICPLは1994年にPTA-PFY石油化学プロジェクトに着手したが、合弁パートナー、Chennai Petroleum Corporation Ltd (CPCL)との紛争や財政難からプロジェクトは停頓していた。
Industrial Credit and Investment Corporation of India(ICICI)とIndustrial Development Bank of India(IDBI)に率いられる債権金融機関により作成された再編パッケージの下、同プロジェクトは5億5900万米ドルと評価され、プロジェクトの完成までにさらに1598クロー(US$3.67億)を投資する必要がある。内訳は借入が1173クロー(US$2.69億)、自己資本が425クロー(US$9761万)と見積もられている。
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