2005-07-29 ArtNo.36016
◆IOC、Paradipコンプレックスの石化部門を分離
【コルカタ】Indian Oil Corporation(IOC)は、オリッサ州Paradipにおける年間原油処理能力1500万トンの石油精製/石油化学コンプレックスの石油化学部門を分離、プロジェクトを2段階に分けて進める計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月27日報じたところによると、そうなれば、石油精製品の構成に影響が出るものと見られる。消息筋によると、IOCは第1段階では流動接触分解(FCC:fluid catalytic cracking)方式によりポリプロピレンとポリスチレンを製造、その後ナフサ・クラッカーを設け、モノエチレン・グリコール(MEG)を含むより幅広い製品を製造する計画と見られる。
当初全プロジェクトのコストは2万700クロー(US$62.01億)と見積もられたが、第1段階のコストは6000クロー(US$13.78億)ほど縮小る見通しだ。
プロジェクトを2段階に分けて進める理由は明らかにされていないが、最近の原油高騰でIOCの内部余剰金は大幅に減少したものと見られ、また政府は灯油/ディーゼル/液化石油ガス(LPG)等の石油製品の値上げに消極的姿勢を見せている。
IOCは、特別任務会社(SPV:special purpose vehicle)を設立して、出資パートナーを求めるよりも、独自のプロジェクトとして進めるものと見られる。プロジェクトは2009年の稼働が予定されている。
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