【ニューデリー】国際的な需要軟化と国際価格の下降に伴い、国内鉄鋼価格は来月初に3ヶ月連続5~7%下降するものと見られる。
インディアン・エクスプレスが7月27日、業界筋の言として報じたところによると、熱間圧延(HR)製品の国際価格はトン当たり410米ドル、したがって2万1000ルピー前後だが、国内価格は依然として約2万4000ルピーの水準にある。
指導的鉄鋼会社筋によると、国内価格を輸入鉄鋼価格に近いレベルまで再度下方修正せねばならない。特に政府が輸入関税を引き上げない姿勢を見せているため、国内価格を国際価格と同レベルにしないなら輸入が急増する恐れがあると言う。
鉄鋼国内価格は、6月に続き7月にトン当たり500~2500ルピー引き下げられた。今年に入って以来2度の見直しで約16%下降したことになる。今月初SAILはトン当たり500~2000ルピー、Essar Steelは同2250~2500ルピー、Ispat Industriesは7%、Tata Iron and Steel Company Ltd (Tisco)はブランド製品の四半期契約価格をトン当たり2000~3000ルピー、それぞれ引き下げた。
業界筋は8月の値下げは、前回より小幅なトン当たり500~1500ルピーにとどまると見ている。また国際鉄鋼メーカー筋は、「国際鉄鋼価格は需要の回復に支えられ、今年10月に底入れする可能性がある」と指摘、国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)のV S Jain会長もこれ以前に「鋼板価格には既に底入れの兆しが見えており、その他の製品価格も9月以降に回復するだろう」と語っていた。