2005-07-27 ArtNo.36001
◆AV Birla、Idea Cellular権益維持を再確認
【ムンバイ】セル式電話会社Idea Cellularのかつての最高経営者で、目下同社取締役会メンバーのSanjeev Aga氏は、「喩え1株にしろAditya BirlaグループのIdea Cellular持ち分が売られることはない」と語った。
エコノミック・タイムズが7月25日伝えたところによると、Singapore Technologies Telemedia (STT)/Telekom Malaysia (TM)連合が先月、Idea Cellular権益買収計画の放棄を宣言した際、AV BirlaグループはIdea Cellular持ち分を、パートナーのTataグループか、プライベート・エクイティー・ファンドに売却するものと予想された。しかしエコノミック・タイムズは当時、AV Birlaグループは、Idea持ち分を維持する考えだと報じた。Idea Cellular幹部は今回、そのことを再確認した。
Aga氏は、Idea持ち分を維持する方針を重ねて表明したものの、Idea Cellularの将来に対する計画は明らかにしなかった。ちなみにTataグループもIdea Cellular持ち分維持を表明している。
Birla/Tata両グループは、これ以前には共にその持ち分の一部をSTT-TM連合に売却する計画だったが、STT-TM連合が買収計画を放棄、Idea Cellularの株価が急上昇する中で、Idea持ち分を維持することに揃って方針を転換したようだ。
現在、Idea Cellularには、Birlaグループが34%、Tataグループが32%、米国テレコム企業Cingular Wirelessが32.9%、AIGが1.8%、それぞれ出資している。
ちなみにBirla/Tata両グループはともにCingularのIdea持ち分買い取りに関心を表明している。消息筋によると、Cingularはその計画を明らかにしていないが、Idea持ち分を維持する兆候も見られない。投資銀行筋は、CingularがIdea持ち分を売却し、撤収するものと予想しており、Cingularがその持ち分を2分し、Birla/Tata双方に売却する可能性も存在する。そうなれば、Birla持ち分は50%を超え、Tata持ち分は48.5%になり、Birlaが支配権益を握ることになる。しかし両者の持ち分のこの程度の差からすれば、BirlaがIdea Cellularの経営方針を大幅に転換する可能性は少ないと言う。
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