SEAnews 1995-01-06 ArtNo.36

【シンガポール】シンガポールを国際ビジネス・ハブとしてプロモーションする経済開発局(EDB)は、放送事業人材の海外からのリクルートを積極化する方針だ。
ＥＤＢ人材・技能開発部(MCDD)幹部によると、衛星放送関連の人材が今年の海外人材募集活動の新たなターゲットになると言う。既に当地に進出したホーム・ボックス・オフィスとアジア・ビジネス・ニュースの他、ＥＳＰＮとディスカバリーもシンガポール進出の意思を表明しているが、ＥＤＢはこの他に少なくとも国際衛星放送会社4社の誘致を目指している。
しかし、海外人材の最大の需要は製造業界からのもので、同局は引き続き情報技術(IT)、電子、建築技術関連の人材募集に力を入れる。電子部門ではラジオ周波数関連のＲ＆Ｄエンジニアや集積回路(IC)デザイナーが不足しており、この方面の人材の主要な供給源は米国、インド、中国である。昨年同局が派遣した7つのリクルート団には、一昨年を多少上回る40社以上が参加した。昨年の海外専門職求人553人中の21.4％がＩＴ業界、17.8％が電子／工学業界からのものだった。またリクルートされた人材の15.6％は欧米人、12.6％は中国人で、ほぼ半数が他のアジア人（主にインド人）で占められた。ＥＤＢは昨年この他に海外技術者6000人以上のリクルートを支援したと言う。(ST:1/5)