2005-07-27 ArtNo.35999
◆Bajaj四半期利益、初めてHero Honda凌駕
【ニューデリー】Bajaj Auto (BAL)の2005年6月期四半期の純益は207.9クロー(US$4775万)と、Hero Honda Motors Ltd (HHML)の204.5クロー(US$4697万)を上回った。BALの四半期純益がHHMLのそれを上回ったのは過去7年来初めてのこと。
エコノミック・タイムズが7月26日伝えたところによると、同期のBALの市場シェアは31%にアップしたが、HHMLのそれは54%から49%に縮小した。BALの同期純売上とバイクのボリューム販売は33%と53%アップ、HHMLのそれは15%と13%アップした。しかしHHMLの販売ボリュームは、BALのそれを遙かに上回り、HHMLの成長はこうした大きなボリュームの上に実現されたものである点を配慮する必要がある。
BALの利益マージンは前年同期の13.5%から12.7%に、HHMLのそれは11%から10.3%に、共に下降。原料コストの売上に占める比率はBALの場合前年同期の67%から71%に、HHMLのそれは70%から71%に、それぞれアップした。
BALはハイ・マージンの三輪車ビジネスを手がけており、このため伝統的にBALのマージンはHHMLのそれを上回る。しかしBALの製品ミックスの重心は急速にモーターサイクルにシフトしており、それに伴ってマージンも下降している。一方、BALが124~250ccセグメントに進出したのに対抗するため、HHMLは製造能力に限界があるにも関わらずSuper Splendor 125ccを発売、より好収益を上げるSplendor 100ccの生産を削減した。このことも、HHMLの利益マージン下降につながったものと見られる。
BALとHHMLのモーターサイクル・ボリューム販売の差は、前年同期の32万台から24万台に縮小した。しかし125cc以下のカテゴリーについては、両者の格差が僅かに拡大した。
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