2005-07-15 ArtNo.35926
◆IOC、Paradeep製油所年間処理能力を3000万トンに拡張
【ニューデリー】Indian Oil Corporation (IOC)は、オリッサ州Paradeep製油所の年間原油処理能力を900万トンから3000万トンに拡張、輸出志向型の製油所に転換するもようだ。
インディアン・エクスプレスが7月13日伝えたところによると、これはMani Shankar Aiyar石油天然ガス相の、インドを石油製品の輸出ハブにすると言うビジョンに基づくもの。Aiyar石油天然ガス相が最近主宰した同省幹部との会議の席上、IOCがコンサルタントを雇い、インドを世界、取り分けアフリカ/アジア諸国の石油製品調達基地にする構想の実現可能性を調査することが決まった。
パラディープ製油所を年間処理能力3000万トンの製油所兼石油化学コンプレックスに転換するコストは3万クロー(US$68.9億)近くにのぼり、オリッサ州における韓国企業Poscoの製鉄事業に次ぐメガ・プロジェクトになる。
IOCのJaspal Singh取締役(精製担当)によると、パラディープ製油所のキャパシティーを1500万トンに拡張する計画の詳細事業化調査報告書が8月までに完成する。パラディープ製油所は各1500万トンの2つのトレインを持つことができる。この種の大型拡張計画は2段階に分けて進められることになると言う。
IOC傘下の製油所ではハリヤナ州Panipat製油所の年間原油処理能力が1200万トンと最大で、同製油所のキャパシティーも2100万トンに拡張することが計画されている。この他IOCはグジャラート州Koyali製油所のキャパシティーを1370万トンから1800万トンに、ウッタルプラデシュ州Mathura製油所のそれを同800万トンから1100万トンに、それぞれ拡張する計画だ。
しかしSingh氏によると、Panipat製油所の拡張計画はラジャスタン州におけるプロジェクトの行方にかかっている。IOC以外にOil and Natural Gas Corporation (ONGC)とHindustan Petroleum Corporation Ltd(HPCL)もラジャスタン州プロジェクトに関心を寄せている。ラジャスタン州の製油所はCairn Energyが開発した油田の抗口に設けられる。ラジャスタン州のプロジェクトの行方が明らかになった時点で、IOCはPanipat製油所の拡張計画に着手する。仮にラジャスタン州のプロジェクトを取り逃がしたなら、Panipat製油所のキャパシティーを2100万トンに拡張すると言う。
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