2005-07-15 ArtNo.35924
◆Hindalco、India Foils権益買収に意欲
【ムンバイ】Hindalco Industries Ltd(HIL)は、India Foils Ltd(IFL)の権益買収に関心を示している。Madras Aluminium (MALCO)を通じてIFLの39%のシェアを握るVedanta Resourcesは同持ち分の売却を図っている。
エコノミック・タイムズが7月14日報じたところによると、HILのD Bhattacharya重役(MD)は年次総会の会場で同紙にIFL権益を買収する可能性を検討する用意があると語った。VedantaはICICI Securitiesに、IFL持ち分売却先の物色を委ねたが、HILはまだ同マーチャント・バンクの接触を受けていないと言う。
Vedantaグループの幹部はこの点に関して、「先ずIFL持ち分の評価をせねばならず、その結果次第では、買収を見合わせる可能性もある。したがって今コメントするのは時期尚早」と語った。
Hindalcoのアルミフォイル年産能力は2万6004トン、454クロー(US$1.043億)と、メタル製品売上全体の10%を占めている。またアルミフォイルの販売価格は地金(ingot)を93%上回る。
Hindalcoに次ぐ国内2位のフォイル・メーカーIFLは西ベンガル州Kolkataを拠点にしている。しかし金属、鉱業ビジネスに照準を合わせるロンドン証券取引所上場のVedantaは、非中核部門に属するIFL権益の売却を図っている。
一方、ビジネス・スタンダードが7月13日伝えたところによると、HILのKumar Mangalam Birla会長は年次総会の席上、有機的・非有機的な事業の拡張を通じ、世界のトップ10に仲間入りすると抱負を語った。それによるとオリッサ州Muriにおけるアルミナの年産能力は現在の11万トンから2006年第3四半期までに45万トンに拡張する。カルナタカ州Belgaumにおけるアルミナ製造能力は35万トンから65万トンに、高価格の特殊アルミナの製造能力も現在の9万1000トンからさらに引き上げる。オリッサ州Hirakud精錬所の年産能力も6万5000トンから14万6000トンに拡大、自家発電能力は67.5MW(メガワット)から317.5MWに引き上げると言う。
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