2005-07-15 ArtNo.35923
◆ダクタイル管のElectrosteel、海外合弁会社通じ輸出拡大
【コルカタ】ダクタイル管(ductile iron pipe)及びその取り付け部品の国際メーカーを目指すElectrosteel Castings Ltd(ECL)は、シンガポールと英国に設けた特別任務会社(SPV:special purpose vehicles)を梃子に2005-06年の輸出を拡大する新戦略を立案した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが7月13日ECL筋の言として報じたところによると、同社はこれ以前から欧州にElectrosteel Europe Spa、アルジェリアにElectrosteel Algerie Spaと言う完全出資子会社を設けていたが、最近現地ディストリビューターと60:40の合弁でSingardo International Pte Ltd (Singapore)とChesterfield Ductile Group Ltd (UK)と言うSPVを新設した。新会社は欧州ダクタイル管市場における独占流通業者として機能、従来の完全出資子会社と手を携え、市場シェアの拡大とブランド・エクイティーの構築を図る。ECLの2004-05年の輸出売上は前年比45%増の200クロー(US$4593万)を記録した。
ECL株主は最近の年次総会(AGM)で5000万米ドルの国際預託証券(GDR)発行計画を承認した。同資金はダクタイル管の年産能力を20万トンから25万トンに拡張する51クロー(US$1171万)の費用、49クロー(US$1125万)の増資計画、100クロー(US$2297万)の高金利借入の返済等に充当する。設備拡張計画は2006年半ばまでに完了する。AGMはまた授権資本金を現在の20クロー(US$459万)から50クロー(US$1148万)に拡大することを認めた。
西ベンガル州Haldiaに建設中の12MW(メガワット)の複合発電施設は2005年9月までに稼働する。コークス炉の廃熱を利用した同プラントのコストは48クロー(US$1102万)。同社は西ベンガル州Khardah工場にも3.75MWの発電施設を有する。
ECLはハイ・コストなMSスクラップへの依存を軽減するため、111クローを投じ、ハルディアに海綿鉄製造施設を建設中で、これも今年9月までに稼働すると言う。
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