2005-07-13 ArtNo.35905
◆インテル、優遇措置を交換条件にウエハー検査施設設置提案
【ニューデリー】マイクロプロセッサー・メーカー、Intelは、優遇措置を交換条件に、7億米ドルを投じてウエハー検査施設を設置する意向を表明した。
ビジネス・スタンダードが7月12日、大蔵省筋の言として報じたところによると、インテルは、海外商業借款への無制限なアクセス許可と、税制優遇措置の適応を求めている。インテルは以上の条件が認められるなら4段階に分けてプロジェクトを進め、第1段階では2億5000万米ドル、残りの3段階では各1億5000万米ドルを投資するとしている。同提案を検討した総理府は、大蔵省にも意見を求めた。以上の検討は、Manmohan Singh首相の米国訪問に先立って行われたと言う。
インテルがそのウェブ・サイトで明らかにしたところでは、8ビットと16ビットのマイクロプロセッサー及び組込プロセッサー用の6インチ・ウエハーの検査施設を設ける計画だ。この種のウエハーは、産業用パワー・コントロール、エレベーター、計温機、ロー・エンド消費者用電子製品、通信機器等に用いられ、パッケージ製品を小型化するのに役立つ。
政府筋によると、インテルが要求した優遇措置の一部は特別経済区(SEZ)において既に提供されている。しかし他の企業との平等性を維持する上から、全ての要求を受け入れることはできない。インテルはタミールナド州Chennai及びウッタルプルデシュ州Greater Noida付近のSEZを投資候補地とし、125~150エーカーの用地を求めている。また電力の安定供給も必要条件とされる。同プロジェクトの付加価値は極めて小さいが、将来インテルがインドにおけるプレゼンスを拡大するきっかけになる可能性があると言う。
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