2005-07-11 ArtNo.35887
◆Videocon、Electroluxインド子会社買収
【ニューデリー】地元家電グループ、Videoconは7日、AB Electrolux (ABE)から赤字経営の子会社Electrolux Kelvinator Ltd (EKL)の全持ち分(91.85%)を買い取ることで、後者と合意したと発表、僅か2週間に満たない期間に多国籍家電会社2社が関係した大型買収を相次いで実現した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルド、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダードが7月8日報じたところによると、VideoconはEKLのインドにおける3つの施設を買収するとともに、インド及び他の南アジア地域協力連合(SAARC)諸国におけるElectrolux/Kelvinator/Allwyn商標による製品の流通・マーケッティングを引き受ける別のライセンス協定を結んだ。ABEはインドに新支店を設け、これらのライセンスを管理する。同新支店はVideoconと共同でElectrolux製品のプロモーションを手がけるとともに、ABEのインドにおける国際調達業務も遂行する。
一方、ABEは9400万米ドルを投じてVideoconの国際預託証券(GDR:global depository receipts)を購入、後者の5%の権益を取得する。
ABEのAnders Edholm副社長(広報担当)によると、今回の取引額は6億クローナ(US$7602万)を超えない。これによりABEのインド・ビジネスは子会社方式からライセンス方式に転換される。しかしEdholm副社長は、VideoconがElectroluxやKelvinator商標で販売した製品からロイヤルティーを徴収するか否かについてコメントを控えた。
Videoconは、ABEがインドで手がける部品や完成品の購買にも協力する。VideoconのV. N. Dhoot重役(MD)によると、ABEはその製造拠点をロー・コスト諸国にシフトしつつあり、この種の取引は数年内に5500クロー(US$12.63億)に拡大する見通しだ。ABEはそのステートメントの中で「インドをグローバル・ソーシング拠点として開発、インドからのソーシングを2007年までに3億米ドルに拡大する」と述べている。
Videoconはこの日またVideocon IndustriesとVideocon Internationalを1:5の株式交換比率で合併することが承認されたと発表した。
|