2005-07-08 ArtNo.35871
◆シーメンス、アルストム出し抜き発電所EPC契約獲得
【アーマダバード】Siemensは、Alstomとの競争に勝ち、Torrentグループがグジャラート州Suratに建設する1106MW(メガワット)発電所のターンキーEPC(engineering/ procurement/ construction)契約を2240クロー(US$5.145億)で獲得した。
エコノミック・タイムズが7月5日伝えたところによると、プロジェクト・コスト3096クロー(US$7.11億)と見積もられるガス・ベースの複合サイクル発電所計画にはシーメンスとアルストム2社のみが応札した。
シーメンスは年商2900クロー(6.66億)のトレントが同プロジェクトのために設立した新会社Torrent Power Generation(TPG)に93クロー(US$2136万)出資、10%の準株式(quasi-equity)を取得する。プロジェクトの自己資本は準株式も含め929クロー(US$2.134億)で、負債/自己資本比率は70:30。シーメンスはまたトレントと50:50の合弁会社を設立し、発電所の運転と保守を引き受け、商業運転開始後、少なくとも5年間同合弁会社にとどまる。
TPGのMarkand Bhatt重役(MD)によると、トレントは、子会社2社Torrent Power AEC/Torrent Power SECとともに、TPGに60%出資する計画だが、他の投資家との協議の結果次第では、最終的に75%のシェアを占める用意がある。トレントはこれまでに自己資本として279クロー(US$6408万)を拠出している。目下、アジア開発銀行が10%、ドイツのDEGが5%出資することを原則的に認めている。TPGは、また3社とガス供給に関する覚書を交換したが、これら3社の社名はまだ明らかにすることはできない。
金融アレンジに関しては、Infrastructure Development Finance Corporation (IDFC)/Industrial Development Bank of India (IDBI)/Power Finance Corporation (PFC)/Punjab National Bank/UCO Bank/Canara Bank等に率いられる金融機関コンソーシアムとの間で2004年9月に合意に達している。
発電した電力の50%はTorrent Power SECに、25%はTorrent Power AEC Ltdに、残りの25%は、Power Trading Corporation (PTC)を含む他のバイヤーに売却される。Torrent Power SECはSurat地区の配電事業を、Torrent Power AEC LtdはAhmedabad地区の配電事業を、それぞれ手がけている。Surat地区の電力需要の複合年間成長率(CAGR:compounded annual growth rate)は7%、Ahmedabad地区のそれは同4.5%で、2009-10年までには、Torrent Power SECとTorrent Power AEC Ltdだけで、発電した電力の全量を買い取ることになる見通しだ。Surat向けには220キロボルト、Ahmedabad向けには400キロボルトの送電線が設けられ、電力供給が行われると言う。
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