SEAnews 1995-10-18 ArtNo.3585

【クアラルンプル】マレーシアの今年初6カ月の製造業成長率は7.2％、製造業売上の伸びは12.1％を記録した。
マレーシア工業開発局(MIDA)は16日に発表した“インダストリアル・トレンド・サーベー”の中で以上の数字を示すとともに、製造業部門は今年上半期に予想以上の好調な成長を記録したとコメントしている。それによると、同期に堅調な成長を記録した部門には機械、輸送機器、電子機器、紙製品が挙げられる。上半期の国内売上は8.1％、輸出売上は13.4％の伸びを見たものと予想される。こうした上半期の好調は下半期にも持続する見通しだ。しかし製造業界は上半期に技術労働者の不足を含むいくつかの懸念材料を重ねて指摘している。技術労働者不足に関する懸念は特に食品、木製品、非金属鉱物製品、基礎金属・金属加工製品業界の現状を反映している。これらの業界では向こう半年間に省力化設備の導入が図られるものと見られる。また製造業者らは域内の非伝統市場やラテンアメリカ市場を開拓する戦略を立案しており、低コスト生産国が急速に台頭する中で魅力的な価格設定と品質の向上に腐心していると言う。(MBT:BT:10/17)