SEAnews 2005-07-04 ArtNo.35842

【バンガロール】年商7000クロー(US$16.08億)のJindal South West Steel (JSW:旧社名Jindal Vijayanagar Steel)は向こう5年間に1万クロー(US$22.97億)を投じ事業を拡張する。
ビジネス・スタンダードが7月1日報じたところによると、ＪＳＷのSeshagiri Rao財務担当取締役は同紙に以上の計画を明らかにした。これによりＪＳＷの年産能力は現在の250万トンから5年内に1000万トンに拡張される。拡張は2段階に分けて進められ、先ず700万トンに拡張される。ＪＳＷは株式にリンクした金融商品の発行と借り入れを通じて必要資金を調達する。既に拡張計画は着手されており、2006年3月までに年産能力は380万トンに拡大される。
ＪＳＷの自己資本／借入比率は1.2：1だが、短期的に0.8：1に引き下げる。当初15～16％に達していた借入コストも、借り換えを通じ8％前後に引き下げた。
インドの民間鉄鋼会社の年産能力としては第2位にランクされるＪＳＷは、カルナタカ州Bellary近郊に1工場、マハラシュトラ州に付加価値製品の製造を手がける2工場、タミールナド州に最近買収した1工場を有する。しかし他所に新工場を設ける計画はない。
国際鉄鋼市況の最近の不振は、ドイツ、フランス、イタリアの需要低迷に伴うもので、中国が原因ではない。ＪＳＷは2004－05年度に売上7035クロー(US$16.16億)、純益870クロー(US$1.998億)を計上した。またOracle E-Businessスイートを導入し、購買、在庫管理、コスト管理等の効率化を図っていると言う。