2005-07-01 ArtNo.35837
◆Videocon、トムソンのブラウン管事業をUS$2.9億で買収
【ニューデリー】インドの地場家電会社Videoconグループは6月28日、Thomson SAのカラー・ブラウン管(CPT:Colour Picture Tubes)製造ビジネスを2億4000万ユーロ(US$2.94億)で買収すると発表した。一方、トムソンは2億4000万ユーロの一部をVideoconグループの企業に投資する方針だ。
エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、インディアン・エクスプレスが6月28/29日伝えたところによると、トムソンはVideocon International Ltd 株に1500万ユーロ、Videocon Industries Ltdの国際預託証券(GDR:1ユニット10米ドル)に2億2500万ユーロを、それぞれ投資する。GDRと国内株式の交換比率は1:1。Videocon Industriesは石油・ガス事業を手がけている。これによりトムソンはVideocon Industriesの14%の権益と、Videocon Internationalの12%の権益を手にすることになる。
関係協定は、P Chidambaram蔵相とフランスのDominique Girardインド駐在大使の立ち会いの下に調印された。
この結果、Videoconは、ポーランド、メキシコ、中国に設けられた年産能力1900万ユニットのCPT製造施設と欧州と中国に設けられた研究開発(R&D)施設を手に入れることになる。Videoconの年産1700万ユニットの既存CPT製造施設を合わせると、合計2400万ユニットのキャパシティーとなり、同社は世界的に松下、Samsung、Philipsに次ぐ、世界第4位のCPTメーカーになる。買収完了後のVideoconの年間予想売上は約40億米ドル、内20億米ドルが海外売上で占められる見通しだ。
Videoconは、適当な時機に内外の債券・株式市場で資金を調達、買収費用に充てる計画と言う。
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