2005-06-29 ArtNo.35811
◆NTPC/Gailの資金供給拒絶でダブホール発電再建計画停頓
【ムンバイ】National Thermal Power Corporation (NTPC)とGail (India) Ltdが、Dabhol Power Company (DPC)の資産をムンバイ債権回復裁判所(DRT:debt recovery tribunal in Mumbai)の管理下から正式に引き継ぐまで資金提供を拒絶したことから、ダブホール発電事業の再建計画が再度停頓している。
ビジネス・スタンダードが6月27日、消息筋の言として報じたところによると、DPCの資産を買い取り、その運転を引き受ける特殊会社(special purpose vehicle)にNTPCとGailは各500クロー(US$1.15億)、Maharashtra State Electricity Board (MSEB)は495クロー(US$1.137億)を、それぞれ拠出することになっており、MSEBは既にその拠出を認めている。NTPCとGAILが同資金の提供に応じないなら、General Electric (GE)とBechtelからDPCの85%持ち分を3億500万米ドルで買い取る計画は失敗する。6月30日のデッドラインは繰り延べられるにしても、7月7日に仲裁プロセスがスタートするなら最早計画を練り直すのは難しい。
NTPCとGAILはState Bank of India(SBI)に1000クローを積み立てることを認めたものの、同資金を用いてDPC権益を買収する権限をSBIに委ねなかった。もしSBIが正式の了解を得ることなく同資金を用いるなら横領罪に問われる。
ICICI Bank/Industrial Development Bank of India (IDBI)/SBIは既に600クロー(US$1.38億)近くを拠出しており、中央政府は海外債権者19社(US$2.3億)/Overseas Private Investment Corporation (OPIC:US$2.25億)/輸出信用機関(US$3.9億)に対する債務を弁済するため、3億米ドル前後の長期資金を調達する保証を引き受けた。
以上のアレンジにより、負債の返済と資産買い取りの目処はついたが、NTPCとGAILが前もって資金を提供しないなら、取引を遂行することができないと言う。
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