【ニューデリー】インド政府は薬事監督機関を再編し、米国食品薬品局(USFDA:US Food and Drug Administration)に倣った独立の機関を設ける方針を決めた。新組織の名称は中央薬事局(Central Drug Administration)もしくは全国薬事局(National Drug Authority)になる見通しだ。
エコノミック・タイムズが6月23/24日伝えたところによると、Anubami Ramdoss保健相は23日催された薬事諮問委員会(drugs consultative committee)の第36回会議の席上、以上の消息を語った。それによると2年内に新組織を設け、USFDAと臨床試験や薬品の相互認証協定を結ぶことを目指す。新組織はUSFDAの全ての長所を取り入れる。Ramdoss保健相は最近米国を視察しており、インド薬品監督総監(DCGI:Drug Controller General of India)も近く同目的のため訪米する予定だ。
新組織は、化粧品、血液の安全性管理、医療機器、生物学製品、遺伝子組み換え製品等の領域をそれぞれ担当する10の小監督機関を傘下に収める。
以上の方針は、Mashelkar委員会の提案に基づいて決定されたもので、中央薬事標準監督機関(Central Drugs Standard Control Organisation)が中心になって立案した既存のシステムは、既に旧式なものになり、断片的で独立性も備えていないと言う。