【ニューデリー】TVS Motors Company Ltd(TVSMC)は向こう6ヶ月間に3モデルを発売するとともに、ブランド・イメージも強化、15ヶ月以内にインド・モーターサイクル市場のナンバー2の座を目指す。
ビジネス・スタンダードが6月24日報じたところによると、TVSMCのVenu Srinivasan会長兼MDは同紙に以上の抱負を語った。同氏は、「2006年9月までに販売量を少なくともBajaj(現在のNo.2)と同レベルに拡大する」と、意気軒昂だが、その目標を実現するのは、そう簡単ではなさそうだ。
今会計年度当初2ヶ月間(2005/4-5)にTVSMCは前年同期比26%増の10万7000台のモーターサイクルを販売、モーターサイクル市場の12%のシェアを占めた。しかし2004-05年通年の13%のシェアには及ばなかった。
これに対してBajaj Auto Ltd(BAL)は同期間に前年同期比68%増の27万1000台のモーターサイクルを販売、昨年通年の27%から30%に市場シェアを拡大した。
その上、TVSMCは4年前にVictorを発売して以来、さしたるヒット作を出していない。Srinivasan氏によると、販売が急減した2ストーロークMaxを段階的に市場から引き上げた後、同社はCentraを投入したが、その開発費は予算を大幅に上回り、エントリー・レベルの値付けをすることができなかった。しかしその後投入したエントリー・レベル、Starの販売台数は月間3万台に迫っている。同社は7月にはStarの変形モデルを追加し、BALのCT100及びBYKに対抗する計画だ。
エグゼクティブ・セグメントではVictorの変形モデルを発売、BALのCaliberに対抗する。プレミアム・セグメントには、5段変速の新エンジンを搭載し、完全にモデルチェンジした150 cc Fieroを、恐らく新商標で発売する。同モデルはBALのハイ・マージン・モデル、Pulsarと競争することになる。
こうした戦略の主旨は消費者に既存セグメントのより多くの選択肢を提供することにある。Srinivasan氏はさらに、「ナンバー・スリープレヤーとして、消費者に訴えるブランド・イメージを創造する必要がある。TVSブランドは生まれて4年に過ぎない」と付言した。