SEAnews 2005-06-27 ArtNo.35793

【ニューデリー】中国の国営鉄鋼貿易会社、中国中鋼集団公司(Sinosteel Corporation)は、冶金用原料及び加工材料の卸売り業務を手がける完全出資子会社をインドに設ける最終段階の準備を進めている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月24日報じたところによると、中鋼は最近外国投資促進局(FIPB)に当初投資額4クロー(US$92万)の完全出資子会社を設け、貿易業務を手がける認可を申請した。ＦＩＰＢはまだ認可しておらず、外務省の承認を待っている。消息筋によると、中鋼が99％、その香港子会社Sinosteel International Ltdが残りの1％を出資するインド子会社は鉄鉱石と冶金用コークスの取引に照準を合わせるようだ。
ＦＩＰＢに提出された申請によると、同子会社は冶金用原料及び加工材料、補助材料、金属・非金属鉱物、鉄・非鉄金属製品、その他の品目の輸出入、キャッシュ＆キャリー卸売りビジネスを手がける。
ＦＩＰＢは今年5月に中鋼の申請を2度にわたり審査したが、外務省の要請により、決定を繰り延べた。同局は今月初に再度審査したが、やはり外務省が依然方針を決めていなかったため、ペンディングした。中国からの外国直接投資(FDI)申請は全て外務省の認可を得ることになっており、消息筋によると、鉄鋼省と鉱業省は既に青信号を出している。
中鋼は1993年に発足、中国国内の主要鉄鋼会社のために原材料を供給、鉄鋼製品の販売代理を務め、中国の主要都市と港湾に合計30前後のロジスティクス拠点を設けている。オーストラリア／南アフリカ／ブラジル／インド／香港を含む海外に14の拠点を有する。