2005-06-22 ArtNo.35772
◆Novatium、100ドル・シンクライアント提供
【バンガロール】タミールナド州Chennai拠点のスタートアップ企業、Novatium Solutionsは、シンクライアント(thin client)技術を応用した100米ドル・コンピューターを開発した。
Novatiumの取締役会には、インド工科大学(IIT:Indian Institute of Technology) Madrasの学監Ashok Jhunjhunwala氏が名を連ねており、Novatiumの創設者Shishir B Purohit氏はJhunjhunwala氏の教え子でもある。
Jhunjhunwala氏によると、シンクライアントはハードディスクを持たぬコンピューターで、ネットワークの端末としてサーバーに接続、メモリやソフトウェアをサーバーから借用して機能する。そのためビールスの攻撃を受けることは少なく、大部分の管理はサーバー・レベルで一括して行われため、さしたるサポートも必要としない。
『Novatium thin client』は、Eメール、ワープロ、スプレッドシート、プレゼンテーション、ブラウジング等、日常的なオフィスワークは全てこなせ、学校、カレッジ、病院、公民館、事業所等、ネットワーク端末の統一的管理が求められる組織のニーズに応じることができる。広帯域ネットワークが普及する中で、この種の装置は遠からず一般人の家庭に浸透し、生活の一部分になるものと見られる。LAN(local area network)とターミナル・サーバーさえ存在すれば、『Novatium's Thin client』は如何なるコンピューティング環境下でも使用できる。したがって政府や電子政府プロジェクト、大企業は何れも潜在顧客と言える。
一般にシンクライアントにはインテルのX86プラットフォームが用いられているが、『Novatium's Thin client』は“Micro Signal Architecture”を用いている。後者は大部分のシンクライアント機能をシングル・チップで処理する。ウィンドーズ・ベースのソフトウェアにも、オープン・ソースのソフトウェアにも対応しており、Novatiumは一層多くの機能を『Novatium thin client』に追加する計画だ。もしシンクライアントが成功するならNovatiumも成功するはずと言う。
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