【ルディアナ】パンジャブ州における電力料が10%以上引き上げられたことから同州鉄鋼業界は深刻な影響を受けている。
エコノミック・タイムズが6月15日報じたところによると、鉄鋼業界は、「電力消費者に新たな重荷を課すことは回避し、送配電ロス抑制の幅広い措置を講じるべきだ」と州電力局(SEB)に訴えている。
インド鉄鋼再圧延業者協会(SRMAI:Steel Re-rolling Mills Association of India)のRattan Paul Bhatia地域会長は「誘導炉(Induction Furnace)業者の生産コストの3分の2は電力コストで占められている。このため今回の電力料引き上げで製品価格は1MT当たり500ルピー・アップする」と語った。
業界アナリストは、「パンジャブ州の鉄鋼業界は年間300万トンの鉄鋼製品を生産しているが、頻発する停電で既に打撃を受けており、今回の電力料引き上げで、同州鉄鋼産業の生存能力に新たな疑問が生じた」と述べている。工学品輸出振興委員会(EEPC: Engineering Export Promotion Council)のS C Ralhan地域会長は「厳しい競争で既に足下が不安になっているパンジャブ州鉄鋼産業は、電力料引き上げで、収益性が一層悪化し、成長の停頓を見るだろう」と予想した。