2005-06-15 ArtNo.35726
◆シンガポール/マレーシア連合、Idea Cellular権益買収放棄
【ニューデリー】Singapore Technologies Telemedia (STT)/Telekom Malaysia (TM)コンソーシアムは13日、携帯電話サービス会社Idea Cellularの47.7%のシェア買収計画から撤退すると宣言した。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月14日報じたところによると、同コンソーシアムは昨年、米国テレコム・メジャーAT&T(現Cingular Wireless)のIdea Cellular持ち分を約3億9000万米ドルで買収する意向を表明した。
しかし電信局(DOT:Department of Telecom)は、『1企業が同じテレコム・サークル内の2社以上のテレコム企業の10%を超える株式を取得することを禁止した規定』に違反するとして、同取引に異議を唱えた。DOTによると、Ideaと同じサークルでサービスを手がけるBharti Tele-Venturesには、Singapore Telecomがほぼ28%出資しており、シンガポール政府の投資会社Temasek Holdingsは、STTとSingapore Telecom双方の主要株主である。このためSTT/TMコンソーシアムのIdea権益買収は許可することができないと言う。
これ以前には、HutchisonのAircel権益買収案がやはりDOTの反対により、破談に終わった経緯がある。
STTは、この日のステートメントの中で、「Idea権益買収契約の6ヶ月の有効期限内に当局の認可が得られなかったことからやむなく撤退を決めた」とするとともに、「インドは同社にとって重要市場のため、引き続き他のビジネス機会を探る」と述べている。
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