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2005-06-15 ArtNo.35722
◆国営火力発電会社、2010年までに石炭5千万トン生産
【ニューデリー】発電用石炭の供給不足が深刻化する中、国営火力発電会社National Thermal Power Corporation (NTPC)は、向こう5年間に5000万トンの石炭を独自生産する野心的計画に取り組んでいる。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月13日報じたところによると、NTPCのC.P. Jain会長兼MDは同紙に以上の消息を語った。それによると、NTPCは、自ら炭坑開発に乗り出すことにより、石炭不足の影響を最小限に抑制できるだけでなく、抗口発電施設の建設等を通じ、電力コストを大幅に引き下げることができる。
インド電力業界は目下深刻な石炭の供給不足に直面しており、今年は1100万トン、来年も同レベルの石炭が不足すると、政府は予想している。こうした中でNTPCは2002-03年に炭坑開発進出計画を発表、石炭鉱区16ブロックの開発を申請した。しかしこれまでに認可されたのはPakri Burwadihたった1ブロックで、他は依然として認可待ちの状況に有る。
Pakri Burwadih鉱区だけからでも2007年までに1000万トンの石炭を生産できる。この他、オリッサ州とチャッティースガル州の炭坑から合計3000万トンの石炭を生産できると予想している。さらに、西ベンガル州に設ける500MWの発電施設の需要に応じるため、西ベンガル州においても炭坑を手に入れることを目指している。
NTPCの発電施設の80%以上は石炭火力発電所で、残りは主に天然ガスを燃料にしている。石炭火力発電所の大部分の発電スケジュールが石炭不足の影響を受けているが、2006年末までには別に2000MWの発電能力が追加される。このため同社は当面、石炭の輸入を拡大し、対処する方針と言う。
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