【ニューデリー】インド政府は全ての国営鉄鋼会社を1社に合併し、また全ての国営鉄鉱山会社も1社に統合する可能性を検討している。
ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズが6月10日伝えたところによると、Ram Vilas Paswan鉄鋼相は9日、記者会見し、以上の消息を語った。それによると、鉄鋼会社と鉄鉱山会社をそれぞれ統合する案の賛否両論を目下検討しているが、話し合いは初歩的段階にある。
鉄鋼相自身、Steel Authority of India Ltd(SAIL)とIndian Iron & Steel Company Ltd (IISCO)の合併案が6月20日までに閣議承認されるよう期待している。2020年までに鉄鋼年産能力を1億トンに拡大すると言う『ビジョン2020(Vision 2020)』の目標は実現可能であり、必要資金の調達にさしたる問題はない。また韓国の鉄鋼メジャー、Poscoとオリッサ州政府は今月末までに覚書に調印する見通しだ。
鉄鋼省傘下の国営企業は、Hindustan Steel Construction Ltd (HSCL)とBharat Refractory Ltd (BRL)の2社を例外として、何れも2004-05年に好業績を実現した。
SAILのArvind Pandey前会長を長とする専門委員会が、コークス用炭の価格や政府補助を含む石炭の鉄鋼業界向け供給問題を、またRK Dang氏に率いられる別の専門委員会が鉱業リース権の配分を含む鉄鉱/マンガン鉱/クロム鉱に関わる問題を、それぞれ検討していると言う。