SEAnews 2005-06-13 ArtNo.35711

【ニューデリー】Yamaha Motors India Pvt Ltd(YMI)は向こう3年間に設備拡張と新モデルに150～200クロー(US$3445万-4593万)を投資するとともに、今年末までにモーターサイクルの市場シェアを現在の4％から10％に拡大する方針だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダードが6月11日報じたところによると、ＹＭＩの柳弘之重役(CEO/MD)とA.V. Srinivasan取締役(ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ)兼上級副社長は10日催された125ｃｃバイク、“Fazer DX”の発表会の席上、以上の計画を語った。それによると、年内に新たに3～4モデルを紹介、年間販売台数を今年末までに30万台、2010年までに100万台に拡大することを目指す。新たに紹介するモデルは主に既存モデルの変形バージョンで占められる。また150ｃｃ以上のキャパシティーのバイクを発売する可能性も検討している。
このため同社はハリヤナ州Faridabadとウッタルプラデシュ州Surajpurに設けた工場に70～80クロー(US$1608万-1876万)を追加投資し、年産能力を現在の30万台から先ず50万台、2009年までにさらに100万台に拡張する。ＹＭＩは昨年既に設備のアップグレードと新製品の開発に約70クローを投資した。
2004－05年にはモーターサイクル25万8000台を販売したが、市場シェアは前年の6％から5％前後に下降した。今年5月の販売台数も昨年同月の2万954台から1万5278台に減少した。しかし5月の輸出台数は4319台と、昨年同月の2681台に比べ61％増加した。輸出の拡大は主にフィリピンとコロンビア方面の需要拡大に伴うもの。同社は米国と欧州をクルーザー・バイクのターゲット市場と見なすとともに、アジア市場に125ｃｃカテゴリーの製品を輸出することを検討している。
インドとタイが自由貿易協定(FTA)を結んだのに伴い、コンポーネントのソーシングや新製品投入等の面で両国の業務を連携させることが可能になった。このため2007年までにインドにスクーターを投入することも検討している。
この日、ＹＭＩはFazer DXを4万2990ルピーで発売するとともに、地元フィルム・スター、John Abraham氏をブランド大使に指名した。ＹＭＩはインド国内における販売の照準をユーティリティー・バイクからプレジャ・バイクにシフトしつつあると言う。