SEAnews 2005-06-08 ArtNo.35681

【ニューデリー】フランスの通信機器メーカー、Alcatelは鉄道、航空、国防領域に照準を合わせ、インド通信機器市場の開拓を図る。
ビジネス・スタンダードが6月7日伝えたところによると、アルカテルのRavi Sharma社長(南ｱｼﾞｱ担当)兼ＭＤは同紙に以上の消息を語った。それによると、同社のインドにおける戦略は、様々な領域における技術及びハードウェアの需要に応じること。世界の通信機器市場の13％のシェアを握るアルカテルは、インドに進出して既に20年になるが、これまでさしたるプレゼンスを築くとができなかった。
しかし同社は最近、Indian railways子会社Railtelの通信幹線及びDelhi Metroのテレコム・バックボーンの敷設契約を獲得、目下1億ユーロの信号システムの納入に取り組んでいる。インドにおける鉄道関連の信号機器及び光りファイバー・ケーブル・ネットワーク需要は年間500クロー(US$1.148億)を超える。この他、国内線及び国際線用空港のテレコム・インフラ需要も大きい。
アルカテルはまた国防省に対する極超短波通信機器納入契約、軍に対する電子式構内交換機(EPABX:electronic private branch exchange)納入契約、国営電話会社Bharat Sanchar Nigam Limited(BSNL)に対する総額6500万ユーロの300万GSM回線敷設契約を獲得、今年4月にはCentre for Development of Telematics (C-DOT)と共同で農村向け広帯域アクセス技術“Wi-Max”の開発契約も手に入れたと言う。