2005-06-08 ArtNo.35675
◆SAIL、Bokaroでセメント/発電合弁事業準備
【ボカロ】国営Steel Authority of India Limited (SAIL)は、ビハール州Bokaroに他社と共同で年産100万トンのセメント製造施設と500MW(メガワット)の発電施設を設ける計画で、投資額は合計2550クロー(US$5.86億)と見積もられる。
ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルド、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダードが6月5/6日報じたところによると、Bokaro Steel Plant (BSP)のU.P. Singh重役(MD)は3日同プラントを訪れた記者団に以上の消息を語った。
それによるとSAIL取締役会は、BSPが他社と50:50の合弁でおよそ320クロー(US$7350万)を投じセメント製造施設を設けることを承認した。セメント工場はBSPの高炉から排出される鉱滓を用い、クリンカーは他のソースから調達する。セメントの製造能力は市場動向次第で2倍に拡張できる。
近く入札意向書(EOI:expressions of interest)を募集し、2~3ヶ月以内にパートナーを決定、その後1年で完成させる計画だ。国内のセメント会社や多国籍企業からの如何なる提案も検討する用意がある。
発電事業についても間もなくSAIL取締役会に提案を行う。既にMetallurgical & Engineering Consultants India Ltd(Mecon)が事業化調査報告書を完成させており、BSPはDamodar Vallley Corporation (DVC)と50:50の合弁で設立したBokaro Power Supply Co Ltd (BPSCL)を通じ、プロジェクトを進める。750エーカーの候補地も既に選定しており、およそ2200クロー(US$5.05億)を投じて250MWの発電機2基を設ける。
ちなみに、SAILが非中核ビジネスからの撤退を決めた2001年に創設されたBPSCLは、定格容量(rated capacity=Minimum Capacity)200MWの既存発電施設を275MWに拡張することも計画している。既存発電施設の最大発電能力は302MW。
BSPの2004-05年の売上は前年の7614クロー(US$17.49億)から1万19クロー(US$23.01億)に、純益は同1120クロー(US$2.57億)から3290クロー(US$7.56億)に、それぞれアップした。
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