【ムンバイ】マハラシュトラ州Tarapurに設けられたインド最大の加圧重水(Pressurised Heavy Water)プラント、タラプル原子力発電計画(TAPP:Tarapur Atomic Power Project)第4ユニットが、西部送電網に対する電力供給を開始した。
エコノミック・タイムズが6月5日伝えたところによると、インド原子力発電公社(NPCIL:Nuclear Power Corporation of India Ltd)のS K Jain会長兼MDは5日記者会見し、以上の消息を明らかにした。それによると、原子力監督局(AERB:Atomic Energy Regulatory Board)から5月12日に設備能力の50%までの稼働を許可されたのを受けて、6月4日、TAPPユニット4から送電網への電力供給が開始された。目下のところプラントは強制検査(mandatory test)段階に有り、同期間のステータスは暫定電力(infirm power)と定義されている。以上の検査結果をベースに、AERBが最終認可すれば、ユニット4はフル稼働し、送電網に電力を供給できるが、検査結果次第では操業停止を命じられる可能性も存在する。最終的に商業運転が認められるなら、送電網への継続的な電力供給が可能になる。ユニット4は当初のスケジュールより8ヶ月早く、2005年8月から商業運転を開始できるものと期待されている。一方、TAPPユニット3は目下最終段階の工事が進められている。
TAPPユニット4は原子力局(DAE:Department of Atomic Energy)傘下のNPCILが設計・建設した原子力発電用の国内15番目の反応炉で、NPCILはこれまでに14基、総発電能力2770MW(メガワット)の原子力発電プラントを稼働させている。また別に8基の原子力発電プラントを目下建設中と言う。