2005-06-06 ArtNo.35672
◆昨年のソフトウェア輸出34%成長:Nasscom
【バンガロール】事業のオフショア化に対する関心を背景にインドの情報技術(IT)及び情報技術対応サービス(ITES)輸出は2005-06年も30~32%の成長を遂げる見通しだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルドが6月3日伝えたところによると、ソフトウェア・サービス企業全国協会(Nasscom:National Association of Software and Service Companies)のKiran Karnik会頭は2日、IT産業の年次報告を行った際、以上の見通しを語った。それによると2004-05年のIT(ソフトウェア)及びITES輸出は172億米ドルと、前年比34%成長、2001年以来最高の伸びを記録した。こうした力強い成長は過去3~4年にわたるオフショアリングの潮流を反映しており、2005-06年の輸出も30~32%の成長を見、225億米ドルに達するものと予想される。
内訳を見ると、2004-05年のIT輸出は、前年比31%増の120億米ドル、ITES輸出は同45%増の52億米ドルにのぼった。2004-05年のIT/ITESの国内市場は前年比23%増の48億米ドルを記録、輸出と国内販売を合わせたIT/ITES産業の総売上は当初の予想成長率25%を上回る前年比32%増の220億米ドルをマークした。今会計年度の総売上は前年比30%増の285億米ドルに達するものと見られる。Nasscomは2009年3月までに総売上500億米ドルの達成を目指しているが、同ターゲットを実現する自信を益々高めている。
2004-05年のIT産業の直接雇用数は69万7000人、ITES産業のそれは34万8000人で、IT/ITES産業の合計雇用数は100万人を突破した。IT産業により間接的に創出された雇用機会、例えばケイタリング/セキュリティー/輸送サービス等は合計250万人分に達した。また雇用ベースもテアII都市(Tier II cities)に拡大した。
Nasscom会長も務めるTata Consultancy ServicesのS. Ramadorai会長は、IT産業の成長の弾みを維持するために、海外顧客との提携を促進するとともに、教育機関との連携を一層強化し、最適な人材のプールを維持する必要を強調した。
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