|
1995-10-17 ArtNo.3567
◆＜星＞ディジタル、消費者市場無視戦略奏功し好業績？
【シンガポール】多くのＰＣ(ﾊﾟｿｺﾝ)メーカーがホーム・マーケットの開拓に憂き身を窶す中で、消費者市場に背を向け公共部門／企業市場に集中する戦略を採用したディジタル・イクウィップメント(DE)が95年6月末締め年度売上を倍増、ＡＳＥＡＮ域内及びシンガポールにおかる上半期のＰＣ販売台数でも5位の座を維持した。
ＤＥ社のピーター・ハーグレーブス重役(MD)は「我が社は消費者へのサービスを提供していないにも関わらず、強力なマーケット・ポジションを保持している」と胸を張る。同氏によれば東南アジアのホーム・マーケットは依然未成熟で、しかもパッカード・ベルやデル等の新たなプレーヤーが加わり、混戦状態にある。ＤＥ社のＰＣビジネスは今年7月から9月の間に50％成長、サーバー売上は75％の成長を見た。インターナショナル・データ・コープの統計によればＤＥ社はサーバーに関してはアジア太平洋地域の3強に列している。ハーグレーブス重役によると、企業／公共部門は当地ＰＣ市場の80％を占め、計り知れない機会が存在すると言う。しかし市場調査会社データクウェスト幹部は今年も36％の成長が予想されるホーム・マーケットは如何なるＰＣメーカーも無視することはできず、もしＤＥ社が同市場を無視し続けるなら、市場シェアを縮小させざるを得ないとコメントしている。(ST,BT:10/16)
|