【ニューデリー】携帯電話端末製造のリーダー、Nokiaはインドにおける製造品目を拡大する狙いから、タミールナド州Chennaiに1億5000万米ドルを投じて設ける新工場で基地局制御装置(BSC:base station controller)の製造も計画している。
デカン・ヘラルドが5月31日伝えたところによると、去る4月にインドでセル式電話端末を製造する計画を発表したノキアの幹部は、このほどUTI通信に、新工場にBSC製造ラインを併設する方針を明らかにした。それによるとテレコム産業のブームを迎えたインドでは、テレコム・インフラの急速な拡大に伴いBSCの需要も増大する見通しだ。第2.5/3世代ネットワークにおいては、音声とデータのトラフィック制御にBSCが用いられる。
ノキアは4月にチェンナイ工場の建設に着手、2006年上半期に操業を開始する計画だ。工場は段階的に操業を拡大、フル操業時には2000人を雇用することになる。ノキアはインドにおける携帯電話端末販売のトップに立っている。
ちなみにEricssonは、ラジャスタン州Jaipur近郊に設けた工場で無線基地局(RBS:radio base station)の製造を手がけている。