SEAnews 2005-05-30 ArtNo.35620

【ムカンド】地場鉄鋼メーカー、Mukand Ltd(ML)はプライム・エンド・ユーザーの自動車産業にその成長を賭ける計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月27日報じたところによると、自動車産業向けスチールの主要サプライヤーとして知られるＭＬは、現在35万トンの圧延製品年産能力を20万～25万トン拡張することを検討している。ＭＬは今年通年の圧延鋼販売目標を34万～35万トンに設定しており、設備稼働率は間もなく100％に達する見通しだ。
ＭＬのRajesh V. Shah重役(MD)によると、今年通年の資本支出は80クロー(US$1837万)に設定されているが、デ・ボトルネッキングと、操業効率及び生産性の向上を通じて年産能力を40万トンまで引き上げることができる。設備能力を40万トン以上に拡張する経費についても、借入に頼る度合いは低い。とは言え設備拡張に関しては、依然として最終方針を決める必要がある。設備拡張はマハラシュトラ州Kalwaとカルナタカ州Hospetの工場が対象になる。
ＭＬの借入残高は、債務再編により下降したものの、昨会計年度末時点で900クロー(US$2.067億)前後と、依然高く、借入自己資本比率は2：1。しかし非中核資産の売却等を通じ、返済を加速するため、2005年12月までに借入残高は650クロー(US$1.49億)に下降、負債／自己資本比率も1：1に改善する見通しだ。
年商1670クロー(US$3.835億)の80％はスチール・ビジネスで占められ、昨年は合金鋼／特殊鋼／ステンレス条鋼等の鉄鋼製品26万トンを販売した。合金鋼／特殊鋼の売上だけで900～950クロー(US$2.067億-2.182億)にのぼる。ＭＬの主要顧客にはBajaj Auto、Maruti Udyog、Hero Honda、TVS、Sundram Fasteners、MICO、Hi-Tech Gears、Sona Koyoが含まれる。
売上の残る20％はエンジニアリング・プロジェクト、大型設備の建造、大型クレーン等のビジネスで占められ、同売上も昨年の80クロー(US$1837万)前後から今年は140クロー(US$3215万)に拡大する見通しと言う。