2005-05-27 ArtNo.35612
◆TCG、Basell50%権益取得目指しUS$2億追加借入
【ムンバイ】Industrial Development Bank of India (IDBI)に率いられる金融機関は、Haldia Petrochemicals Ltd(HPL)がオランダ拠点のBasell Polyolefinsに1500クロー(US$3.445億)出資することと、同資金の融資を原則的に認めた。
これによりThe Chatterjee Group (TCG)の出資分100クロー(US$2297万)と合わせてインド・チーム(HPL/TCG)はBasellの30%権益を取得できる。Chatterjee氏はさらに金融機関から900クロー(US$2.067億)を借り入れ、同持ち分を50%に引き上げる計画だ。エコノミック・タイムズが5月24日報じたところによると、Chatterjee氏は目下900クローの借り入れを目指し、積極的なロビーを展開している。しかしIDBIオフィシャルは「我々は彼に『それは難しい』と告げた」と語った。
TCGは、ロシアの億万長者Len Blavatnik氏が所有するAccess Industriesと手を組み今月初Basell権益を44億ユーロ(US$55億)で落札した。既に買収機関車(acquisition vehicle)は33億ユーロ(US$41億)の借入に成功している。同借款はMerrill Lynchによりアレンジされたもので、AccessとTCGは残りの11億ユーロ(US$14億)を拠出するものと見られる。
Chatterjee氏は金融機関に、HPLに対する貸し付け額を1500クローから2500クロー(US$5.74億)に引き上げるよう働きかけている。Chatterjee氏はHPLがBasellの50%もしくはそれ以上のシェアを握るよう希望している。しかし、HPLの法人債務再編(CDR:corporate debt restructuring)プログラムを認可したばかりの金融機関は、HPLに一層の貸し付けを行うことを躊躇している。現在の化学市況の活況がいつまで続くかについてはアナリストの意見も分かれており、金融機関はBasellの収益を通じた融資金の回収がスムーズに行くか否か、懸念している。
消息筋は、最終的に如何なる結論に到達するかは、不透明と述べている。実際、金融機関はHPLに1500クローを融資することを原則的に認めたものの、HPL取締役会はまだBasellへの投資を認めていない。HPLに38%出資する西ベンガル州政府は、Basellは余りにも巨大で、この種の投資の可否を測りかねている。その実、州政府は、その持ち分を1500クローでTCGに売却し、HPLから手を引くことを検討していると言う。
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