【ニューデリー】サマー・シーズンの到来で気温が42度を超える中、マハラシュトラ/グジャラート/ウッタルプラデシュ/ハリヤナ/マドヤプラデシュ/ビハール/メガラヤ等、多くの州の電力不足が深刻化している。
エコノミック・タイムズが5月23日伝えたところによると、インド商工会議所協会(Assocham:Associated Chambers of Commerce and Industry of India)は“ASSOCHAM Eco Pulse (AEP)”調査報告書の中で以上のように指摘している。それによると、マドヤプラデシュ州/グジャラート州/ハリヤナ州における2005年4月の電力不足は7~25%で、工業や農業生産に影響が生じている他、一般人の生活にも困難を及ぼしている。
最近、農民に対する電力の無料供給停止を巡り論争が生じたマハラシュトラ州の電力不足は19%と、全国的にも最悪な州に数えられる。インドで最も工業化された同州の電力不足は1690MU、ピーク時の不足は4000MW(メガワット)にのぼり、1日4~5時間の負荷制限(load shedding)を実施している。
ASSOCHAMのMahendra K. Sanghi会頭はAEP発表会の席上、「新規投資の不足、近代化の遅れ、膨大な送電ロスが、こうした事態の主因」と指摘した。
マドヤプラデシュ州では3003MUの電力需要が存在するが、供給量は2250MUに過ぎず、不足は25%にのぼる。グジャラート州の状況も決して良くなく12.7%の不足が報告されている。2005年4月の需要は5459MUにのぼったが、供給は4766MUに過ぎなかったと言う。