2005-05-27 ArtNo.35603
◆富士通合弁会社、エアコン市場の20%シェア獲得目指す
【チェンナイ】ドゥバイ拠点のETA Ascon Groupと富士通の60:40の合弁に成るETA General Pte Ltd(ETA)はプレミアム・セグメントに照準を合わせ、向こう5年間にインド・エアコン市場におけるシェアを現在の5%から20%に拡大する計画だ。
エコノミック・タイムズが5月23日報じたところによると、タミールナド州Chennaiを拠点にするジェネラル(General)ブランド・エアコン・メーカー、ETAのM Ejazuddin重役(CEO)はPTI通信に以上の抱負を語った。それによると、プレミアム・セグメントは過去数年急成長を遂げており、ETAは家庭用と商用の何れについてもプレミアム・セグメントに照準を合わせる。同社のハイ・キャパシティー製品VRF(Variable Refrigerant Flow System)が成長を牽引するものと見ており、最近発売したVRF-Sシリーズに続き、別のシリーズも近く紹介する。昨年(2004-05)の営業額は100クロー(US$2297万)を記録、今年(2005-06)は175クロー(US$4019万)を見込んでいる。内VRFとダクト式エアコンの売上が30%を占める見通しだ。
ETAは過去4年間に12万ユニットのエアコンを販売、目下20モデルをオファーしている。現在売上の60%は家庭向け、40%は商用エアコンで占められている。家庭用エアコン・セグメントが今後より大きな成長が見込まれる。家庭用エアコンについてはウィンドー・エアコンが全体の70%、スプリット・エアコンが30%を占めている。特にスプリット・エアコン・セグメントには大きな成長の潜在性が存在する。ポンディシェリー近郊の製造施設は年間10万ユニットのウィンドー/スプリット・エアコンを製造する能力を有する。他のカテゴリーの製品はタイ工場から輸入している。
ETAのSuresh Kumar Bandi副GM(マーケッティング)によると、目下VRFセグメントにおける市場シェアは10%、ダクト・セグメントのそれは3%だが、同シェアを2009年までに各30%と15%に引き上げる。
Fujitsu General (Asia) Pte Ltdのカザオカ・カツノリ取締役によると、インドのエアコン市場は、アジアでは最高の成長を遂げており、普及率も低いことから、大きなビジネス機会が存在する。富士通はインド市場を重視しており、研究開発(R&D)部門を設ける問題もETAと協議している。ETAは現在インドに400のセールス&サービス・ポイントを有すると言う。
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