SEAnews 2005-05-25 ArtNo.35588

【ニューデリー】インドのパーソナル・コンピューター(PC)市場は2004－05年に出荷量ベースで前年の283万ユニットを29％上回る364万5907ユニットをマークした。
インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月20日、市場調査会社International Data Corporation(IDC)の報告を引用し報じたところによると、同出荷量はＩＤＣが2004年4－6月期報告書の中で予想した350万ユニットも上回った。またこうした高い成長率は付加価値税(VAT)導入に伴う不透明感や、情報技術協定(ITA-I:Information Technology Agreement)施行に伴う値下がり予想、さらにはコンポーネント供給の不安定に関わらず実現されたもので、ノートブックＰＣと消費者用ＰＣの好調が成長を牽引した。特にノートブックＰＣの持続的値下がりと、斬新な融資・販促スキームが成長に寄与した。ノートブックＰＣの出荷量は前年比80％増の22万1390ユニットを記録、デスクトップＰＣの出荷量は前年の268万ユニットから335万7424ユニットに19％成長した。X-86サーバーの出荷量も6万7093ユニットを数えた。部門別では、教育機関と金融サービス部門の需要が引き続き旺盛だった。
デスクトップ出荷量をメーカー別に見ると、HCL Infosystemsが47万5000ユニット以上でトップ、ノートブックＰＣについては、HPの7万5000ユニット以上がトップだった。ＰＣ市場全体を通じた出荷量ではＨＰがトップで、以下ＨＣＬ、ＩＢＭの順。
しかし2005年第1四半期のＰＣ市場の成長は予想を下回った。第1四半期のデスクトップの出荷量は19％アップ、中でも消費者用デスクトップの伸びは22％に達し、商用デスクトップの出荷量は14％増の60万8000ユニットだった。ノートブックＰＣに限っては87％の成長が記録された。X86サーバーの出荷も26％の成長を見た。