2005-05-25 ArtNo.35586
◆住友、Actisと同額でSwaraj Mazda持ち分買い増し提案
【ムンバイ】住友商事が、Punjab Tractorが保持するSwaraj Mazda権益の買収オファー価格を1株400ルピーに引き上げたことから軽商用車メーカーSwaraj Mazdaの支配権獲得を巡る争いが過熱する雲行きだ。
エコノミック・タイムズが5月19日伝えたところによると、住友はPunjab Tractorの経営陣に最近以上の提案を行ったもようだが、同価格は、プライベート・エクイティー・ファーム、ActisがSwaraj Mazdaの25%権益買取を目指して公開買い付けを行った際のオファー価格に等しい。
消息筋によると、Swaraj Mazdaの最高経営者(CEO)も務めるPunjab TractorのYash Mahajan重役(MD)は近く訪日し、住友のマネージメントと同問題を協議するものと見られる。Swaraj Mazda財務部の幹部もMahajan氏に同行する見通しだ。
Swaraj Mazdaのトップ・オフィシャルと住友マネージメントは先頃マハラシュトラ州Mumbaiで第一ラウンドの会談を行ったとされる。今年1月にSwaraj Mazda持ち分を引き上げる意向を表明した住友は、目下Swaraj Mazdaの10.4%のシェアを保持している。
Swaraj Mazdaの29%のシェアを握るPunjab Tractorsは、その持ち分の一部を住友に売却する意向だが、Actisは、これは株主の利益に反する行為として反対していた。
Actisの25%権益公開買い付けに対する反応は低調で、結局、同社のSwaraj Mazda持ち分は18%に微増したにとどまった。Actisは、マツダとSwaraj Mazdaの技術提携が期限切れになったのと時を同じくして公開買い付けを提案した。しかしSwaraj Mazdaマネージメントは、住友に接近、Swaraj Mazdaの将来の製品開発計画への支援を求めたものと信じられている。
Punjab Tractorと住友の取引が実現すれば、住友のSwaraj Mazda持ち分は25.4%に拡大、最大株主になる見通しだ。
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