【ニューデリー】インド自動車コンポーネント産業は旺盛な輸出需要を梃子に向こう5年間に13-14%の複合年間成長率(CAGR:compounded annual growth rate)を実現する見通しだ。
インディアン・エクスプレスが5月18日報じたところによると、信用格付け会社Investment Information and Credit Rating Agency (ICRA)はその最新レポートの中で以上のように見通している。それによると、インドに製造拠点を有するHyundai、Fiat等による部品購買の拡大でコンポーネント輸出の成長が加速されるものと見られる。このためコンポーネント生産は2005年に18%の成長が見込まれる。
インドの自動車コンポーネント輸出は1998年の1493.5クロー(US$3.43億)から2004年の4500クロー(US$10.24億)に拡大した。自動車コンポーネント生産全体に占める輸出のシェアも12.4%から15%に拡大した。
ICRA傘下のICRA Information Grading & Research Service (INGRES)によると、自動車コンポーネント輸出は持続的なプラス成長を遂げており、過去2年間に25~29%の拡大を見た。インド自動車部品製造業者協会(ACMAI:Auto Components Manufacturers Association of India)は2005年までに10億米ドルの輸出達成を目指したが、同目標は2004年に達成された。このことはグローバルOEMにコンポーネントを供給するインドの能力を実証したと言える。
インドの製造業者は、先進国に比べ最大60%低廉な労働力と比較的緩やかな環境基準に助けられ、高い市場競争力を保持している。またOEMが求める厳しい納入基準はインド製コンポーネントの品質向上をもたらしている。こうした中でインド・コンポーネント業界はリプレースメント市場からOEMに、輸出の照準をシフトしている。
しかしインドの自動車コンポーネント輸出は世界市場の0.1%のシェアを占めているに過ぎず、インド業界は鋳造市場の開拓を通じ、より大きなシェア獲得に努めるべきだと言う。