2005-05-18 ArtNo.35561
◆Bajaj/TVS、中国進出計画見合わせ南アジアに照準
【ムンバイ】地場二輪車大手、Bajaj Auto Ltd(BAL)とTVS Motors Company Ltd(TVSMC)は、広大な国土に消費地が拡散した市場特性を配慮し、中国進出を共に見合わせた。
エコノミック・タイムズが5月15日伝えたところによると、両社は何れもその照準を中国から南アジア及び東南アジアにシフトしている。特に東南アジア諸国連合(ASEAN)市場の規模は400万~500万台と見積もられる。インドの国産二輪車は100~180ccのエンジン・キャパシティーから言ってもアジアの隣国のニーズにマッチしている。これに対して欧州と米国市場では200cc以上のモーターサイクルが好まれるため、インドの地元メーカーにはふさわしくない。
インドの二輪車メーカーは、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムをターゲットにしており、この内インドネシアの市場規模は約300万台、ベトナムは100万台前後と見積もられる。
BALの2004-05年度輸出台数は前年比43%の成長を見、引き続き他社をリードしている。BALは近隣諸国への輸出の他、カワサキのネットワークを通じてWind 125、Pulsar、Discoverの輸出拡大を目指している。
BALはインドネシアでは独自のディーラー網を構築する前にパートナー・マルチ・フランチャイズ・ディーラー網を組織する計画だ。
BALのSanjiv Bajaj重役(ED)は「先ず東南アジアに強力な足場を築き、その後で中国市場進出を検討する」と語った。
TVSMCは、インドネシアに5000万米ドルを投じて年産12万台の二輪車製造施設を設ける準備を進めており、インドネシアの他、イラン、ベトナム、タイ市場への進出を目指している。
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