2005-05-16 ArtNo.35549
◆中国企業、グジャラート州アルミナ事業に50%出資
【ムンバイ】マハラシュトラ州Mumbai拠点の汚水処理会社Ashapura Minechem Limited (AML)は、中国四川電力股分有限公司(Sichuan Electric Power Corporation)の完全出資子会社Sichuan Aostar Aluminium Corporation (SAAC)と合弁で2500クロー(US$5.742億)を投じ、グジャラート州Kutch県に年産100万トンのアルミナ製錬施設を設ける。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダードが5月13日報じたところによると、AMLのChetan Shah重役(MD)はこのほど以上の消息を明らかにした。それによると、同プロジェクトにはMan Industries Ltdも入札したが、AMLの合弁チームが落札、グジャラート州政府の原則的認可を取得した。
プロジェクト・コストは自己資本と借入により賄い、Shah一族に率いられるAshapuraグループとグジャラート州政府が同プロジェクトに50%出資、年商20億米ドルの公益事業会社四川電力子会社のSAACが残りの50%を引き受ける。グジャラート州政府は5-11%、AMLは39-45%を出資する。借入についてはプロジェクト・ファイナスとインド/中国のサプライヤーズ・クレジットを利用する。
プロジェクトは2段階に分けて進められる。2005年第4四半期にスタートし、2007年第4四半期に完了する第1期プロジェクトのコストは1190クロー(US$2.73億)で、建設地はMundra港から40キロのMandvi。専用埠頭も設けられる。Guiyang Aluminium Magnesium Design and Research Institute (GAMI)が技術パートナーを務める。第2期プロジェクトは、第1期プロジェクトの完了を待って着工され、工期は15-16ヶ月、2008年の稼働が目指される。
Kutch県には4000万トンのボーキサイト資源が存在し、同プロジェクトは直接に700人の雇用機会を創出する。
AMLの年商は同プロジェクトに伴い現在の500クロー(US$1.148億)から3倍に拡大する見通しだ。AMLはインド最大の鉱山会社で、Shah一族が60%、Amcolが20%、それぞれ出資している。残りの20%は幅広い投資家により保持されている。
SAACは向こう30年間にわたり生産されたアルミナの75%を買い取り、傘下アルミニウム精錬所の需要に供する。残りの25%は公開市場で湾岸諸国や欧州方面のバイヤーに売却すると言う。
|