2005-05-16 ArtNo.35541
◆ITC、US$5.7億パルプ製紙プラントの候補地物色
【コルカタ】タバコ会社からホテル、タバコ、紙、包装を中核とするコングロマリットに変身したITC Ltdは2500クロー(US$5.74億)を投じて年産20万トンの総合的パルプ/紙プラントを設ける計画で目下候補地を物色している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月13日伝えたところによると、ITCは、マドヤプラデシュ/グジャラート/アンドラプラデシュ3州の政府と詳細を協議しており、これら3州の何れかに工場が設けられる可能性が大きい。これらの州にはITCの2つの板紙(Paperboard)工場が既に設けられているが、水と原料繊維の供給が鍵になりそうだ。
ITC板紙特殊用紙部門のPradeep Dhobale重役(CEO)によると、プロジェクトの事業化調査は完了し、取締役会の原則的承認も得ている。しかし何らかの決定が下されるまでにはなお少なくとも3ヶ月を要し、その後で綿密なエンジニアリング作業が手がけられる。工事は着工後3年内に完成する。
ITCはアンドラプラデシュ州Bhadrachalamに生産ライン5本と、ECFファイバー・ライン1本を擁し、キャパシティーは30万トン。板紙の製造では既にトップにランクされ、新プロジェクトが完成すれば、製紙業全般においてもトップ・ランナーの1社に名を連ねることになる。
コンサルタントとしてはフィンランドのJakko Poyrryの他、Tata ConsultingやSPBを検討していると言う。
|