2005-05-16 ArtNo.35540
◆Wal-Mart社長、商品購買の拡大、直接投資に意欲
【ニューデリー】Wal-Mart InternationalのJohn B Menzer社長兼CEOは12日、Manmohan Singh首相を初めとする政府首脳や高官と一連の会談を行い、インドにおけるソーシング拡大とともに、小売市場への直接投資に強い関心を表明した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズが5月13日報じたところによると、Menzer社長は記者会見の席上「首相とはじっくり話し合い、間もなく外国直接投資(FDI)政策が転換され、小売り市場進出の門戸が開かれると言う感触を得た」と語った。Menzer社長はこの日遅くKamal Nath商工相とも1時間に及ぶ密室会談を行ったが、同会談の内容に関してはコメントを控えた。
Menzer氏によるとWal-Martは昨年インドで15億米ドルの商品を購買したが、今年の購買額は30%ほど拡大するものと見られる。Wal-Martはインドにおけるソーシングを続けるとともに、直接投資を行い独自店舗を設けることを希望している。
政府が小売り市場に対する最大26%の外国直接投資を認めた際には、インドへの投資を実行するかとの質問に、Menzer社長は「市場動向や政府がオファーするその他の条件を見る必要がある」と述べ、国際プレヤーの進出を認めれば、地元小売り業者が淘汰されるとの懸念については、「インド経済はファンタスティックで、全てのプレーヤーに生存の余地を提供してくれる」と語った。
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