2005-05-13 ArtNo.35529
◆TN/AP/カルナタカ3州共同で3千MW発電所建設
【ニューデリー】タミールナド州、アンドラプラデシュ州、カルナタカ州は、電力不足を解消するため合弁会社を設け、コスト・シェアリング方式により、これら3州の何れかに3000MW(メガワット)のガス火力発電所を設けることを計画している。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月10日報じたところによると、プロジェクト・コストは1万2000クロー(US$27.56億)前後にのぼる見通しで、これほど大規模なプロジェクトを複数の州が合弁で手がけるのは初めてのこと。3州政府の次長クラスと、中央電力局(Central Electricity Authority)/PTC(Power Trading Corporation) India Ltd/中央政府電力省の代表から成るハイレベルな運営委員会が、準備作業を進めている。
消息筋によると、恐らく特殊会社(special purpose vehicle)を設立して計画を実行に移すことになる見通しで、建設地は、燃料の調達先とその方式により、アンドラプラデシュ州Kakinada付近かタミールナド州の海岸近くになりそうだ。Krishna-Godavari海盆もしくはタミールナド州Chennai北方の鉱区からガスを調達する場合にはKakinada周辺に、輸入燃料を利用する際には、タミールナド州Ennore港付近に、発電所を設けることが提案されている。
また燃料リンケージを確保する狙いから、PTC India Ltdにも計画への参加が求められている。
国営の電力事業融資会社Power Finance Corporationに率いられる金融機関は、同プロジェクトへの融資に強い関心を表明している。何故なら上記3州の州電力局(state electricity board)の経営は健全で、公共電力部門の中で最も高い評価を得ているため。3州及び電力省の代表は先月も会合し、プロジェクトを検討したと言う。
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