2005-05-11 ArtNo.35521
◆ONGC/IOC/HPCLにラジャスタン製油所計画提出指示
【ニューデリー】インド政府はOil and Natural Gas Corporation(ONGC)-Cairn Energy連合、Indian Oil Corporation Ltd (IOC)、Hindustan Petroleum Corporation Ltd (HPCL)に、ラジャスタン州における製油所建設の計画書を提出するよう求めた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが5月7日報じたところによると、インド商工会議所協会(Assocham:Associated Chambers of Commerce and Industry of India)主催の記者会の席上、石油天然ガス省のS.C. Tripathi次官は以上の消息を語った。それによると、これらの企業は6月までに提案書を提出するよう求められた。
英系Cairn Energyはラジャスタン州Barmer県に確認埋蔵量5億バレル以上の油田を発見し、2007年10月から生産を開始することを目指している。ONGCは同油田開発に30%出資している。ONGC傘下のMangalore Refinery and Petrochemicals Ltd(MRPL)とCairn Energyは共同でBarmer県に製油所を設けることを希望している。
一方、IOCは政府指定の原油マーケッティング会社としてBarmer油田で生産された原油の処理を手がける権利を主張している。同社はパイプラインでハリヤナ州Panipat製油所に原油を輸送するか、ラジャスタン州内に坑口製油所(wellhead refinery)を設けることを提案している。
HPCLはパンジャブ州とラジャスタン州に新製油所を設けることを計画しており、IOCもしくはONGC-Cairnがラジャスタン州に製油所を建設するなら、Bhatinda製油所計画が実行不能になると懸念している。
ラジャスタン州で採取された原油は新製油所が完成するまでの間は、パイプラインでPanipat製油所に輸送するか、パイプラインでKandla港に運び、そこから海路グジャラート港経由でMRPL製油所に輸送することが提案されている。
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