SEAnews 2005-05-09 ArtNo.35507

【チェンナイ】Flextronicsの100％子会社になったEmuzedは、単なる組込デジタル・マルチメディア・ソリューション・プロバイダーから世界の携帯端末メーカー向けエンド・ツー・エンドのソフトウェア・ソリューションを提供する世界的プレーヤーに変身するため、製品ポートフォリオの拡大に拍車をかける方針だ。
エコノミック・タイムズが5月6日報じたところによると、シリコン・バリー拠点のインド系起業家Shankar Narayanan氏により4年前に創設されたEmuzed Incは、カリフォルニア、カルナタカ州Bangalore、タミールナド州Chennaiに研究開発(R&D)センターを擁し、Nokia、Samsung、Panasonic、Siemens、BenQ、HTCを初めとする多数の顧客にその製品を納入している。
最近Emuzedを買収した電子製造サービス会社Flextronics Internationalの副社長に就任したNarayanan氏によると、Flextronicsによる買収とその後の合併プロセスは既に完了、親会社の組織的強みを生かした成長戦略を目下実行に移しつつある。Emuzedは、Flextronicsに買収された後も、独自性を維持しており、引き続きマルチメディア・ビジネスに照準を合わせ、同領域におけるグローバル・リーダーを目指している。最近、日本及び台湾市場開拓のための新チームを組織した同社は、両市場の良好な反応を期待している。
組込マルチメディア領域に照準を合わせることにより1500万～2000万米ドルのビジネスが見込めるが、同サイズを1億米ドルに拡大するため、既存の顧客に提供可能な製品とサービスの拡大を図る方針を決めた。如何なる領域の如何なる製品、如何なるサービスを提供するか、依然として検討を重ねている。クロス・セリングを可能にする製品、サービスを見出し、成長の機会を最大限に拡大する方針と言う。