1995-10-16 ArtNo.3550
◆<星>電子電気産業労組、日系企業の反労組的姿勢指弾
【シンガポール】労働省は電子電気産業労組(UWEEL)の訴えに基づき北陸電気工業幹部の反労組的言動の調査に乗り出した。
NTUCニュース・ウィークリー最新号によれば、北陸電気工業の幹部は最近その従業員に対して、「仮に労組が組織されれば時間外勤務はカットされる」、「年次昇給はスタンダーダイズされ、勤勉な者もそうでない者も同じ報酬を受けねばならない」、「会社は従業員のトイレに行く回数をモニターするようになるだろう」等と訓辞した。同社の反労組的言動は今回に始まったことでなく、5年前には従業員に対して「組合の投票に参加する必要はなく、労働者には投票するか、しないか選択する権利がある」等と語ったと言う。UWEELのシラル・タン書記長は「当地の労働管理、労使関係は元々日本の制度に倣ったもので、北陸電気工業の姿勢には驚かざるを得ない」としている。この点に関してST紙が14日北陸電気工業幹部にインタビューしたところ、「明日(15日)の重役会議で協議し、来週会社の立場を明らかにする」と回答したと言う。(ST:10/15)
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