2005-05-09 ArtNo.35497
◆インドの医薬品輸出2015年にはUS$60億マーク
【ニューデリー】インドの年間医薬品輸出は、目下のところ20億米ドルを下回るが、現在の年率20%の成長を維持するなら、2015年までに60億米ドルに達する見通しだ。
ザ・ヒンドゥーが5月5日報じたところによると、インド商工会議所協会(Assocham:Associated Chambers of Commerce and Industry of India)は、このほど発表した『インド製薬産業白書』の中で以上のように見通している。それによると、国内製薬産業は米国食品薬品局(USFDA:U.S. Food and Drug Administration)等の著名な外国認証監督機関の認可取得に努めるだけでなく、『製造管理・品質管理基準(GMP:Good Manufacturing Practice)』を遵守し、製造施設の改善に励んでいる。こうした点からもインドの医薬品輸出は先進国との競争に耐え持続的成長を遂げることができるものと見られる。
AssochamのMahendra K. Sanghi会頭によると、世界の製薬市場規模は3570億米ドルにのぼるが、インドの輸出額は15億米ドルに過ぎない。このため成長の潜在性は大きく、2010年には40億米ドル、2015年には60億米ドルに達するものと見られる。
インド製医薬品の競争力を支えているものには、低いコスト、強力な製造基盤、良好な研究開発(R&D)インフラを備えた研究施設のネットワーク、流通網、化学・加工技術面の強みが挙げられる。このためインドは原末(bulk drug)の製造拠点としては世界の5指に数えられ、医薬品輸出ではトップ20に列していると言う。
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