1995-10-16 ArtNo.3548
◆<星>3カ所にウエハー・ファブ・パーク開発
【シンガポール】政府はシンガポールを世界をリードするウエハー製造拠点とするため、3つのウエハー・ファブリケーション(ファブ)・パークを開発する計画だ。
通産省が13日発表したところによれば、最初のパーク建設地に指定されたウッドランズでは18.4haの土地が収用され、既存の4工場に加えて、向こう4年間に6~7工場が誘致される。1件当たりの投資額は15億Sドルにのぼることから、その総額は100億Sドルを超える見通しだ。第2のパークはタンピニースに設けられる予定で、第3のパークの候補地はなお未定だ。世界的にセミコンダークター・チップの需要が急増する中で、ウエハー・ファブ・パークの開発は、国内製造業生産の半ばを占める電子業の発展を維持する上からも、台湾、タイ、マレーシア等に対する競争力を維持する上からも不可欠と言える。
収用が予定されているウッドランズの5区画の内、2区画(ファースト・キャピタル・コーポレーション/シティー・デベロプメント所有地)は来月、残り(ヒドゥー寺院/エッソ・スタンド/カノード・メタルボックス:後者2はセンター・ポイント・プロパティーズから賃借)は97年に、それぞれ買収され、同地のウエハー・ファブ・パークの総面積は36haとなる。来月収用される2区画に設けられるウエハー・ファブは1年半後の稼働が目指される。ウエハー・メーカーとの交渉は目下継続中だが、今年末までには妥結する見通しと言う。
ウッドランズには目下テク・セミコンダクターとチャータード・セミコンダクター・マニュファクチュアリングのウエハー・ファブ各2つが存在し、この他にCSMとSGSトムソンがサイエンス・パークとアンモーキオに同様のファブを設けている。(ST,BT,LZ:10/14)
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