2005-05-04 ArtNo.35466
◆日本、鉄道プロジェクト2件にUS$50億借款供与
【ニューデリー】日本はデリーとマハラシュトラ州Mumbai間及びデリーと西ベンガル州Kolkata間を結ぶ2つの主要な鉄道プロジェクトに、返済期間40年、年利0.4%の条件で50億米ドルの借款を供与することを約束した。
ビジネス・スタンダードとデカン・ヘラルドが4月30日/5月1日報じたところによると、小泉純一郎首相の3日間のインド訪問の最終日に当たる4月30日、日本は以上の約束を行った。ムンバイ/デリー間の鉄道建設コストは1万クロー(US$22.97億)、デリー/西ベンガル州Howrah県間の建設コストは1万2000クロー(US$27.56億)と見積もられる。
両プロジェクトへの借款はいわゆる本邦技術活用条件(STEP:Special Term for Economic Partnership)下に提供され、仮に30年内に返済されるなら、利子率は0.3%に引き下げられる。
日本に援助を求める方針は、総理府の最高レベルにより決定された。Manmohan Singh首相は単に日本の資金援助を受けるだけでなく、より多くの日本企業を誘致するために、同プロジェクトに検討を加えるよう指示した。このため日本企業も検討作業に参画する。これは国際協力銀行(JBIC:Japan Bank for International Co-operation)の資金援助を得たデリー地下鉄公社(DMRC:Delhi Metro Rail Corporation)の場合と異なる。ちなみにDMRC第1期工事コストの64%をカバーするJBICの借款は1万571クロー(US$24.28億)だった。
日本は黄金の四辺形(Golden Quadrilateral)鉄道計画のルートに平行して総見積もりコスト50億米ドルの貨物専用輸送システムを構築するよう提案、双方は、コンピューター制御システムを装備した『マルチ様式高軸重貨物コリドー(multimodal high-axle load freight corridors)』に関する事業化調査を行うことで合意した。『マルチ様式高軸重貨物コリドー』は、小泉首相とシン首相の会議後発表されたいわゆる『8項目の取り組み(eight-fold initiative)』の王冠と言え、双方は平行して事業化調査を進め、1年内に結論を出すと言う。
|